自殺をしてはいけない理由とは?


人は様々な矛盾をかかえながら生きている。
自分自身のことが大嫌いな人も世の中にたくさんいるだろう。


少なくとも私は自分自身が嫌で嫌でしょうがないという時期があった。
「どーせ俺なんか・・・」という考え方である。
自己嫌悪は自暴自棄を生み出し、負のスパイラルが生まれ、
おそらくその先に自殺という選択肢さえ生まれるのかもしれない。


でも自殺はだめだ。理屈抜きでだめだ。


きれいごとで言えば、自分の命は自分だけのものではないからだ。
人になるべく迷惑をかけないように生きようとするのは最低限のマナーだ。
悲しむ人が一人でもいたら自殺をしてはいけない。
親がまだ生きているならなおさら良くない。だから自殺はよくない。
だから自殺はだめだ。


と、ここまで書いておいて、あえていうが、きれいごとは所詮きれいごとである。
上のような説得は本気で自殺を考えている人の心には届かないだろう。
むしろ迷惑をかけてやろうと思って自殺する人の方がきっと多いだろうし。


では、きれいごとではなく、自殺を回避する考え方とは?


私は個人的に、人間だって所詮動物なんだから自殺は理屈抜きでだめだ、と言いたい。
「自殺をする動物は人間だけだ」って話をなんとなく聞いたことがある。
これは、完全に近代文明の成立や科学の発達など人類の輝かしいとされている歴史の
副作用としかいいようがない現象である。


考えることができるようになって賢いとされている人間が、
馬鹿(考えることのできない他の動物達)からどんどん離れるように
進歩・成長していった結果、一回りしてしまって、
結果的に「考えることのできない他の動物達」よりも
馬鹿になってしまったというのが「自殺」という現象が示しているものだ。


人間だって所詮動物なのだから、余計なことを考えてはいけないのである。
「考えることのできない他の動物達」は、
日々を生き残る(サバイバル)することに夢中である。
われわれだって同じ動物なのだから、
日々を生き残る(サバイバル)することに夢中になっていればそれでいいのである。


・生きる意味とは何か?


・何故われわれは生きているのか?


・何故自殺をしてはいけないのか?


そんなこと考えてるひまがあったら、
どうやって日銭を稼いで、
どうやって毎日を生き延びて(サバイバルして)いけばいいのか?
毎日がどうしたら充実したものになるのか?
楽しく笑って過ごせるような環境を作るにはどうしたらいいのか?
とかを一生懸命考えるべきなのだ。


それ以上のことを考えるのは、おこがましい。


「哲学」とかいうのがいけないのかもしれない。
偏見を恐れずにいえば、偉そうな学者たちが、偉そうに
「人間はどう生きるべきか?」とか考え始めたわけだが、
実はこの領域に足を踏み入れることこそ、
「考えることのできる動物」である人間が
一番やってはいけないタブーなのではないだろうか?


その領域に足を踏み入れてしまうと、
実は、人間が自分達よりもバカだと思っている
「考えることのできない他の動物達」よりも
はるかにバカな存在に成り下がってしまうのではないだろうか?


だから人間・人類の繁栄を維持したいのであれば、
余計なことは考えないことだ。


次に書くことは完全に蛇足だが、
何で自殺しちゃいけないの?と子供に聞かれたら
「何馬鹿なこと言ってんだ!」といってお尻をペンペンして
「駄目なものは駄目。自然界のルールだ。」
「そんなこと言い出したら単細胞のアメーバ以下の存在に成り下がるんだぞ。
 プライドを持て。お前はそんな存在になってはいけない。」
っていえばいいのかな?たぶん正解ではない気がするが、
私が言いたいのはそういうことである。


「本末転倒はバカバカしい。」という一言につきるのかもしれない。
「賢いフリをしてるやつが一番バカなんだよ」
ということに一人でも多くの人に気がついてほしい。