キムタク総理月9ドラマ「CHANGE」最終回感想

・時間がないので備忘録的に。


・まずはニュースを引用


・(以下、MSN産経ニュースより引用)


「CHANGE」最終回の瞬間最高31・2% 2008.7.15 11:18

 フジテレビ系で14日夜に放送された月9ドラマ「CHANGE」の最終回の平均視聴率は
 番組最高の27・4%だったことが15日、ビデオリサーチの調べ(関東地区)でわかった。
 最終回は30分拡大版で放送され、22時15分には瞬間最高31・2%を記録した。


 このドラマは木村拓哉さんが総理大臣役を演じたことで話題を呼んだ。
 この夜の後半には、総理が官邸から固定のテレビカメラを通じて約22分30秒もの間、
 ノーカットで国民に向けて語りかけ続けるという、テレビドラマ史上に残るシーンもあった。


(ニュース引用ここまで)


・ちなみに全10回の放送の平均視聴率は22・1%


・率直な感想は、政治という難しいテーマを扱ったドラマのわりに
 主演の木村拓哉を含め、全出演者・全スタッフがよく頑張ったなあという感じ。
 関係者の皆さんお疲れ様でした。ありがとうございます。


・このドラマは、私が繰り返し唱えている仮説
 「フィクションこそ最強のジャーナリズムである」という仮説を
 よく体現してくれていたと思う。(←オレは一体何様だ?)


・ドラマにありがちな「理想主義」と
 現実政治においては無視できない「リアリズム(現実主義)」について
 いろいろと書きたいのだが、時間がないので今回はやめておく。


・キムタク総理(朝倉総理)が言っていた、
 「僕はみなさんと同じです」
 この目線は確かにすごく大事。


・先生と呼ばれたり、JRに無料で乗れたりしても
 自分は偉くなったなどと勘違いせずに、
 いつまでも庶民と同じ感覚を忘れずに持ち続ける政治家が
 一人でも多くなることを私も願っている。


・同時に、これは鶴見俊輔の言う「感じ方」を大切にする思想であると私は思った。


 頭だけで考えて結論を出すのではなく、なるべく現場に足を運び、
 手足や身体で実際に触れたとき「感じた」ものから何かを考える。


 これは、政治家だけでなく、一人でも多くの人が身につけられたら
 よりよい世の中へとまさに「CHANGE」出来るカギであると思う。


・一方で個人的には、ドラマの劇中での「汚いお金をもらったから悪い政治家」という
 レトリックには、両手を挙げて賛成はしない。


・ひねくれた意見をあえていえば、現実問題としては、
 「お金に汚いが、ちゃんとした政策を実行できる政治家」と
 「お金にキレイだが、実際には何の政策も実行できない政治家」
 この2つのどっちを選ぶかと聞かれたら、私は前者を選ぶと思うからだ。


・現実政治の世界は、おそらく相当に泥臭い。
 きれいごとだけでは実現できないことはたくさんあるだろう。


・もちろん、お金に汚いよりはキレイな方がいいに決まっている。
 でも、お金に汚いかクリーンかどうかよりも、
 もっと注目すべきことはたくさんあると一方では思うのだ。


・特に政治の世界では、必ずしも成人君主(人間的にすごく立派な指導者)が
 いい仕事をするとは限らない。


・場合によっては、ちょっと悪いヤツの方がいい仕事をするなんて、
 社会に出れば裏常識でもある。


・その点が、日本人はちょっと潔癖症過ぎるのではと思ったりもする。
 (だからこそ、このドラマの最終回としては、あの「汚いお金は悪い」という
  レトリックが人々の胸をうつわけだが…)


・最後にキムタクの名ゼリフをお借りしてシメます。


 「どうか知って下さい。」


 「この国には、お金には汚かったかもしれないけど、


  必死に国益を守ろうとした田中角栄のような政治家もいたことを。」



(註)別にお金に汚いことを政治家にやってほしいわけではありません。


 この文章を書いた意図は、ただ、よくある「○○疑惑」などが明るみにでて、
 失脚しそうな政治家をそれだけで全否定するのではなく、
 その政治家が一体どんな政策を実現しようとしていたのかを自分の目や耳で確かめて、
 もしかしたら、その政策を実現されては困るという既得権益をもっている人たちの
 謀略ではないかと一度は疑ってみた方が
 結果的にわれわれ国民にとって望ましい政治が実現するのではないかと
 個人的に思っているだけである。


 誤解を招いたり不快感を感じた方々にはこの場を借りてお詫びします。
 乱筆失礼いたしました。