「憲法改正はお金持ちになってから賛成しないと損だ」という仮説
2013年の夏に行われた参議院選挙は、憲法改正を目指す安部自民党政権の圧勝で終わりました。
(YAHOOニュースより引用開始 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000014-asahi-pol )
■自公大勝、衆参で過半数 首相、経済優先を継続(出典:朝日新聞デジタル 2013年7月22日(月)5時0分配信)
■安倍政権の信を問う第23回参議院選挙が21日投開票された。
(開票された結果獲得議席数は、【与党】自民65・公明11
【野党】民主17・維新8・みんな8・共産8・社民1【無所属・その他】3)
公明党と合わせ全議席の過半数を獲得し、国会で衆参の多数派が異なる「ねじれ」状態は3年ぶりに解消。
(ちなみに今回の選挙の結果をうけた、現状の参議院の議席配分は、【与党】自民115・公明20
【野党】民主59・みんな18・共産11・維新9・社民3・生活2【無所属・その他】5)
自民党は1強体制を固めた。安倍晋三首相(自民党総裁)は今後も経済最優先で政権運営に臨むとともに、
憲法改正に向けた環境整備を進め、改憲勢力の結集を図る意向だ。
海江田万里代表は続投する考えを表明したが、解党的出直しを迫られるのは必至だ。
昨年末の衆院に続き、参院でも自公の巨大与党が誕生し、与党主導の国会運営がより強まることになりそうだ。
■安倍首相は21日夜、党本部で「決める政治、安定した政治で経済政策を前に進めていけという
大きな声をいただいた。責任を持って政治を前に進めたい」と語った。
■2007年の参院選で大敗し、今回、雪辱を期す首相はアベノミクスを前面に掲げた選挙戦を展開し、
31の1人区で29議席を獲得。複数区でも取りこぼさずに野党を圧倒した。
89年に失った単独過半数には届かなかったが、01年に構造改革を掲げて大勝した小泉純一郎首相に並んだ。
(引用ここまで)
まあ、これが民意だ、と言われてしまえば、ある意味仕方ない。
仮にインチキで一時的なものだったとしても、国民の大半が「あのバブルをもう一度」的なノリで
景気回復を求めてアベノミクスにわずかな望みを託したくなる気持ちもわからなくはないし…。
やるからには、頑張って景気回復をしてもらいたい!ウソから出たマコトになってくれればいいのだが…。
経済は頑張って!と感じる一方で、看過出来ないことが2点ほどある。
「TPPへの安易な参加」と「安易な憲法改正」この2点である。
TPPに関しては、いろんな人がなぜ反対か?というのを結構教えてくれてるので、今回は手短に。
簡単に言えば、「TPP参加=平成版“安政の五か国不平等条約”」というイメージ。
江戸時代(1858年)に締結された上記の条約によって
日本から一度失われた「関税自主権」を回復することは、当時の明治政府の悲願でした。
その回復が達成できたのは、53年後の1911年のこと。
日清戦争、日露戦争という2つの戦争を戦い抜き、戦勝国となったことで
ようやく取り戻すことが出来た「関税自主権」をなぜ再び手放すような真似をしようとするのか?
また戦争するつもりですか?といぶかるのはさすがに論理の飛躍が過ぎますね(汗
でも、FT(フリートレード=自由貿易)推進という綺麗な言葉の名のもとで、
実際に行われるのが「ブロック経済圏」の確立だったりするので警戒心は持っておいて損はないと思います。
(参考:「ブロック経済ってなに? TPPと関係あるの?」
http://news4kids.blog66.fc2.com/blog-entry-161.html )
思い出しませんか?歴史の教科書で大きな戦争が始まる前あたりで、
「ブロック経済圏」みたいなワードが飛び交ってませんでしたか?
もし、このまま安易にTPPに参加したら、50年後の歴史の教科書には、
「201×年 TPPという名のブロック経済圏が成立
20××年 ブロック経済圏同士の利害対立により第三次世界大戦勃発」
とか書かれてる可能性もゼロではないってことです。判断はご自由にどうぞ。
で、本題の「安易な憲法改正」は見過ごせない、という話。
今の自民党の勢いだと、国民投票までいっちゃうかもしれないので、
先手を打って、「なんで憲法改正しなくちゃいけないの?」と考える材料だけでも
先に記しておければと思います。
結論からいうと「憲法改正はお金持ちになってから賛成しないと損だ」
ということに尽きると思いますが…(苦笑)