「ネトウヨ(ネット右翼)は金持ちじゃないと損するだけ」という仮説
まずは、ちょっと古いですが、こちらの記事をご覧いただきたい。
(http://www.tax-hoken.com/news_afKSrMjKps.html より引用開始)
■低学歴、低収入は都市伝説
低学歴、低収入の層が多いとされてきたネトウヨだが、意外に高収入の層も多いという調査結果がある。
8割以上が男性で、「2ちゃんねる」の利用率が高いなど、ネット利用にも特徴的な傾向があるという。
■ネトウヨは3%くらい?
研究をおこなったのは、大阪大学大学院の人間科学研究科、辻大介准教授ら。
ネットリサーチ会社・マクロミルの会員1,000人を対象に、ネット利用状況などを調査した結果を2008年に発表している。
(※参考 ◆インターネットにおける「右傾化」現象に関する実証研究 http://d-tsuji.com/paper/r04/index.htm)
(中略)
■年収800万円以上が29%
低学歴、低所得層が多いとされるネトウヨだが、高所得層が多いこともこの調査で判明している。
年収800万円以上ある人は、ネトウヨでは29%にのぼった。それ以外では17%とネトウヨ層の方がむしろ多い。
(引用ここまで)
と、ここまで記事を引用したが、これが本当かどうか?というのは、ぶっちゃけどうでもいい。
そんなことより、本来の「ネトウヨ」たちの自画像であるはずの、
「俺は低学歴で低所得者だ。でも俺は生粋の日本人だ。
だから、韓国や中国のやつらに舐められるのだけはいやだ!」
という人たちが、この先、竹島や尖閣諸島などの問題が起きるたびに
「舐められるのは嫌だ!」という意識を高ぶらせていき、
将来的に政府から、「これ以上は我慢出来ない。みなさん共に韓国と中国を倒しましょう!」
と呼びかけられた時、いざ戦争に行くことになり、早死にするのは誰なのか?
これをそろそろ真剣に考えて、自問自答すべき時が来ていると思う。
戦争に行くことになるのは誰か? その答えは「貧乏人」と「自衛隊」である。
と、蛇足ながら、ここまで読んで「戦争に行くのが何が悪いんだ!俺はまっさきに先頭を切って戦場に行くぞ!」
と思われた方。あなたは「ネトウヨ」ではありません。立派な「右翼」です。
もしまだ自衛隊に入ってないのであれば、今すぐ入隊して、お国のために体を張って頑張ってください。
では、それ以外の「ネトウヨ」さんたちにお伺いします。
この流れになった時、やっぱり「戦争とかだるいな〜」「痛そう」「まだ死にたくない」と思うかもしれません。
その時、「戦場に行かない」という選択肢を持つためには何が必要かわかりますか?
そう「お金」です。
万古不易、戦争が始まった時、「金持ち」は戦争に行きません。
「国」にたくさん税金を納めてくれる人たちがいなくなると国家が困るからです。
よって、戦場に行かされるのは常に「貧乏人」です。
だから『「ネトウヨ」はお金持ちになってからならないと損するだけ』なのです。
でも、まだ、まわりの仲間だと思っているネトウヨさんたちと一緒に戦場に行かされるのであれば、
あきらめもつくかもしれません。でも、冒頭の記事を思い出して下さい。
そう、最近「ネトウヨ」は高所得者層が多いという可能性が浮上してるのです。
ということは、昨日まで一緒に「ネトウヨ」だったはずの仲間が、
いざ、戦争に行かされるとなった時には、「悪い、実は俺、高額納税者だから戦場には行かないんだわ」
って急にカミングアウトされ、自分だけまるで騙されたかのように戦場送りになる…
そんな悪夢のような事態が現実に起こりうるという可能性を示しているのです。
それでも「ネトウヨ」になりたい方は、悪いことは言わないので、
まずは、それなりの「お金持ち」に先になって下さい。
「お金持ち」になってからそれでも「ネトウヨ」になりたいならば、私も止めません。
「空気」で全てが決まってしまう国「日本」。
この国が、この先、戦争に突入しないためには、
「ネトウヨ」の方々が、上記のことを認識して、自分の事として
「戦争とかだるいな〜」「痛そう」「まだ死にたくない」と感じる・思うこと
つまり「自己中=消費者主権」を発揮する以外に避けられないと思うからです。
参照)「消費者主権」が平和を守る 鶴見俊輔
(http://www.jca.apc.org/beheiren/saikin26tusurumi-shouhishashuken.htm より引用開始)
いまの社会を語るとき、「消費者主権」の概念を指摘できます。
「ホテルの近くにコンビニがあれば十分な環境です」と言ったことがあるでしょ。
高級レストランで毎日うまい飯を食いたいと言わず、
24時間好きなときに食べたいものを選べるコンビニエンスストアを恋しがる。
消費者主権のありようが巧みに表現されていた。
いわゆる「ジコチュー」(自己中心)なのです。
かつての高度成長から時間がたち、消費者個人の価値観が社会に大きな影響を与えている。
そんな時代になったということです。
(中略)
30年前の「べ平連」の運動には、「殺すな」を合言葉に100万人が街頭に出た。
いまは大義から平和を訴える言葉は聞こえません。
それでも、いまの社会に希望をもてるのは、国民に消費者主権の考え方が浸透しているからなのです。
消費者主権の立場から戦争と向き合ったらどういう答えが出るだろう。
「自分は殺されたくない」。そのひとことにつきるのではないかな。
反戦、平和を語るとき大切なのは大義ではなくまず、自分はどうするかを考えることだ。
限りなく「ジコチュー」でありなさい、と言いたい。
(『朝日新聞』 京都版 2001年6月30日号より 引用ここまで)
自己中(ジコチュー)に考えたとき、ちょっとでも「自分は殺されたくない」と考える
可能性がある方が「ネトウヨ」になりたいならば、「お金持ち」になるのが先決です。
雰囲気で、「貧乏」なまま「ネトウヨ」を続けていると
いつの間にか取り返しのつかないことになるかもしれません。
そうなってからでは遅いのでは?と一度自問自答してみて下さい。
今日はここまで。