生きるヒント〜村上龍名言集①すべての男は消耗品である。〈Vol.2〉 (角川文庫)より〜


(以下、すべての男は消耗品である。〈Vol.2〉 (角川文庫)より引用)


60P
女のことを忘れさせてくれるもの、それが必要なのだ。
女以上に興奮させてくれるもの、それを持ってないともうアウトだ。


76P
モテたいと思って始めた何かがとても刺激的でスリルがあれば、
オレ達は女のことを忘れることができるのだ。
少年期に戻れるのである。


106P
(死語となってしまった「男のロマン」にかわる)
何か新しい言葉が必要だ。
能力総動員、とでも言おうか。
例えば、F1のレースなどは、能力総動員の典型だ。

自分の限界に目標を定めて、能力を総動員し、優劣を争う。
これが(失ってはいけない)男(のロマン)なのだ。


109P〜110P
能力の限界に、目標を設定すること、
オレ達にできるのは、それだけだ。
こっそりと楽しむしかない。


124P〜125P
自信というのは何によって成立しているのだろう?
(中略)
一番大切なのは、自分で自分を認め、
それが一人よがりになってないことだと思う。


141P
デ・ニーロからオレ達は何を学ぶべきだろうか?
(中略)
やはり、自分自身に嘘をつかない、という
最もシンプルなことではないだろうか?
自分の快楽をごまかして生きている男は、絶対にもてない。
そして、快楽は簡単には手に入らないのである。


147P〜148P
男の自立(中略)、つまり、
どうすれば、男は男として生きていけるのか?
というシンプルな問いの中でスペンサーは生きているのだ。
「・・・自分の人生に対して何らかの責任をと(る)・・・」
「・・・自立心だ。自分自身を頼りにする気持ちだ。
 自分以外の物事に必要以上に影響されないことだ。
 ・・・お前が自分自身を成長させるしかないのだ。」
「・・・お前はある程度の誇りを抱き、
 自分自身について気に入る点がいくつかできる・・・」
(中略)
「自分自身を頼りにする気持ち」
パーカーは自立をそう説明している。


157P
金だけでできることは面白くない。
(中略)
金だけではF1チームは作れない。
ノウハウの蓄積が必要で、そのノウハウは
自分で手に入れない限り、誰も教えてくれない。
不動産屋的な発想では出来ないのである。
そして、この世の中で面白いことはすべて
不動産屋的発想ではできない。
この種の発想に寄ってくるのは
男も女もカスばかりだ。


169P〜170P
日本を女に例えれば、
明治に処女を失ったことになる。
バージンを失った女は、幾多の困難を経て、
アメリカという格好のパトロンを得て、
いつの日か大金持ちになった。
「はて、金はたくさん持っているけれど、
 あたしの人生って何だったのかしら?」
と、その女は考えているわけである。
金持ちになる才覚があったのだから、
もちろん女はバカではなかった。
強大なパトロンがついたのだから
そうブスでもなかったのだろう。
しかし、今、女は悩んでいるのだ。

悩んでいるというのは正確ではないな。
金持ちになって、パーティーへの列席を許されて、
スピーチの仕様がないので弱っている、ということだろうか。


179P
要するに、輝くということは、
ただちょっと偶然に立ち話をしたような他人にも
元気を与えるということだ。
だから人間は輝いてないといけないのだが、
それは簡単ではない。


(以上 引用ここまで)


取り急ぎ消える前にUPすることにする。