「いい女が世紀の大発明を生むきっかけだ」という乱暴な仮説

 〜映画「ソーシャル・ネットワーク」を観賞して〜


水道橋博士がつぶやいていたように、
 ハイパーメディアクリエイター的な人はみんなエリカ様がお好き!
 この映画はエリカ様に始まってエリカ様で終わる。
 変な話、マークがエリカ様ともう一度友達(彼女)の関係に戻りたいと
 思ってなければ、「FACE BOOK」はこの世に誕生してなかったのでは?


 ⇒仮説1:彼女に振られた腹いせの行動(ハーバードの女格付けサイト)がなければ、
      そもそも何の騒動も起こらず、「FACE BOOK」を作ろうという発想にも
      いたらなかったのでは?


 ⇒仮説2:エリカ様がボート部の男が素敵みたいなことを発言していたせいで、
      のちに自分を訴えてくる双子の金持ちボート部兄弟に最初から勝手に
      憎しみを抱いていたのでは?あいつらにだけは負けたくないと思って、
      「ハーバードの出会い系サイト」よりもっといいものを作って、
      あいつらを出し抜いてやれ!と思って作った結果の産物が「FACE BOOK」だった。


 ⇒仮説3:「FACE BOOK」が順調に走り出し、偶然マークはエリカ様と再会!
      ハーバードで注目される人物となったマークは、これでエリカ様を取り戻せると
      思っていたのに、そんなの知らないわと相手にされなかった。
      これはマズイと、ハーバード以外の大学にも、「FACE BOOK」を広めようと
      努力した結果、やがて、アメリカ西海岸、さらには海外へと広がっていった。


 つまり「ソーシャル・ネットワーク」という映画とは、
 すべては、「マークがエリカ様を再び振り向かせたいという無意識の衝動」
 それが「FACE BOOK」の爆発的な大ヒットの秘密だったというお話なのでは?

 
 マークは天才なので、単純に我々と同じだと考えることは出来ないが、
 「女にモテたくて(見返したくて)始めた何か」それをやっているうちに、
 「女を忘れるほど夢中になれるもの(=FACE BOOK)」と出会い、
 その対象に「能力総動員」できるのが、「男のロマン」=「成功」の一形態って話でもある。
 (詳しくは下記参照「生きるヒント〜村上龍名言集」
  http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20061108/1162930822

 
 そういう「能力総動員」したくなるような
 「いい女を忘れられる対象」を見つけられた人が
 いい仕事をしたり、世紀の大発明を生みだすのではないだろうか?


 ・ほかに気になったテーマは
  ⇒相変わらず「天才は孤独だ論」
   (興味のある方は下記参照「天才は孤独という仮説」
    http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20051222/1292616543
  ⇒その発展形としての「天才がバカになろうとして失敗するパターン」
   ※ナップスターのショーンのこと
  ⇒「天才と秀才の友情論」「親友と才能」「女は男のどこに惹かれるか論」
  ⇒「突出した個人が台頭出来る国の底力という側面から見れば、
    まだまだアメリカはやっぱりスゴイ国なのかもしれない論。
    今台頭しつつある中国から突出した個人は生まれるのか論。」
  などほかにもあった気がするが、長くなるので今日はこれぐらいで!