「お金」と「有名」〜ホリエモン(ライブドア堀江貴文社長)逮捕から


(今回の連続 飛ばし読み可)


前回の終わりに「消費」についてのネット上の記事を引用した。
私にとって新鮮だったのは、現代社会においては「消費」意欲が「生きる」意欲、
もっといえば「人生」の意欲と想像以上に密接に結びついているのかもしれない、と思わされたことであった。


というのも、なんとなくクレジットカードによる破産など、過剰な「消費」に対する
自分の危機管理意識みたいなものは私は人一倍ある方だと自分で思っていたが、
日本が「下流社会」や「希望格差社会」だといわれている今では逆に、
「消費」に対する意識が薄い人間であるということもまた、「下流社会」の住民として
安住してしまう要素の一つになるのではないか?という今までとは逆の視点を持ったのである。


そんな中、八柏龍紀著「「感動」禁止!―「涙」を消費する人びと ベスト新書」という本を買って読了した。
この人は、私の大学受験浪人時代に通っていた予備校の日本史の講師だった人である。
内容は読みやすくそこそこ面白かった。少なくても買って読んでも損はしないと思います。
現代日本人の「消費」の感覚について危機感を抱くと言うか、
疑念を抱いているというスタンスは基本的に私と一緒である。
というより実はこの人の感覚が一部私の感覚に刷り込まれている可能性も高いのだが。


いろいろ感想はあるのだが、追々ってことにして本題へ入る。


(飛ばし読みここまで)