なぜ「ニース」について書こうと思ったか?(飛ばし読み可)


副島隆彦さんが久しぶりに吼えている
 「1039」 6月20日(土)の自力講演会では、本当に、演題通り、
        この世の中の裏側の真実を、思いっきり話します。
        言論の自由は、一切の規制を受けることなく、無限に自由でなければならない。
        それと、『日米振り込め詐欺』本への評価のこと。 副島隆彦 2009.5.23
  http://snsi-j.jp/boyakif/wd200905.html#2301


・で、その中で話の本線から外れたところでニースの話が出てきた。


 (上記サイトより 引用開始)


地中海世界(メディタレーニアン)は、南仏のプロヴァンス地方(アルル地方)と、
コートダジュールと呼ばれる超高級の、1泊10万円みたいなホテルが並んでいる地区がある。
モナコ公国(モンテカルロはその一部)や、ニースやカンヌ、
これらの地区に19世紀末から世界じゅうの大金持ちたちが別荘をつくった。


それは1880年代、90年代、そして1914年に、第1次世界対戦が勃発するまでである。
その時に世界経済のバブルが、頂点を作っていた。 19世紀末から20世紀の初めまでの、
この時期にヨーロッパのすべての大金持ちや貴族たちが、超豪華な別荘群をこの南仏に作ったのである。
今の、バブル経済とその破裂(ニューヨーク発の世界恐慌)と全く、同じことが、当時、起きたのである。


この地域に、豪華な別荘を一番最初に建てたのは、大英帝国の力を背景にしたイギリス人たちである。
彼らが、ナポレオン戦争に勝ってそのあと、地中海を支配した。これが南仏の華麗な文化を生み、
かつ、パリから南にまっすぐ下って、マルセイユプロヴァンス地方の中心都市)まで、
TGV(テ・ジェ・ヴェ)が真っすぐ来ている。


それが一つ手前のエクス・アン・プロヴァンスという町の駅から、東に向かってモナコのほうに走っている。


 (引用ここまで)


コートダジュールという地名を最初に知ったのは、
 村上龍の「すべての男は消耗品」だったはずだ。
 

すべての男は消耗品である (集英社文庫)

すべての男は消耗品である (集英社文庫)


・その中でとても印象的な表現があった。
 「私は今あたまが地中海になっている」だから(いい意味で)何も考えられない。
 というような話だ。


 (上記の本より 引用開始)


「小ぎれいな男は少なくとも殺されることはない」


モナコから少しニース寄りにある、由緒正しい、ル・カップエステルというホテルの、
一泊六万円の部屋でこれを書いている。
広いテラスからは、点在する城のような別荘郡と、地中海が見える。


(中略)


このあたりの男は、みな、きれいで、さっぱりとした顔をしている。
圧倒的に女より男の方がかわいい。(女は絶対、日本人が一番いい。)


(中略)


きれいな女が減ってきているのではないだろうか。
美しくないのは、努力を怠っているためだと思う。
戦争もないし、男はいっぱいいるので、美しくならなくても構わないという態度がうかがえる。
しかも、民主先進国にあっては、女でも、美しさより、学歴や知性が重視される傾向がある。


(中略)


女が知性を欲するのは一種の堕落だと思う。
女はアホでいてほしい。
(また誤解されるだろうな、
 でも今オレは頭が地中海になっているので、ていねいに書く余裕がないのだ。)


知性などと口にする女は、ほとんどパーだ。
なぜなら、頭がいい女は、女には知性が必要ないと知っているからである。


知性というのは、ある能力の状態をいう。
すなわち、世界を支配しているのは「情報」であって、
世界の中で自分を確立するためにどうしても必要な情報とどうでもいい情報があり、
どうでもいい情報をしっかり無視し、必要な情報を貪欲に手に入れる、
というそのような能力が充分に備わった人のことを知性的というのだ。


そんな面倒くさいことは男にまかせよう、
そんな能力があったって楽しくもなんともない、と、
そんな当たり前のことをわかっている女のことをいい女と呼ぶ。


(引用ここまで)


・ついつい長めに引用してしまったが、示唆していることは、
 意外と21世紀にも通用する内容なのではないかと思ったからだ。


・まあ価値観は人それぞれなので、気に入らない人は気にしないのが一番です。
 でも上の何気ない文章の中に、「一握り」いや「二握りほどの真実」が
 詰まっているような気がしてしまった。


・1985年頃に書かれたエロ本に連載されていたこのエッセイの中で、


 ?インターネットや携帯電話が一般的にはほとんど意識されていなかった時代に、
  “世界を支配しているのは「情報」である”と喝破している点


 ?(本当に頭の)いい女は、知性とか学歴とかで男と無理して競わずに、
  女という武器を磨いて、20代前半のうちに、いい男をつかまえて結婚して
  楽しい生活を送っているだろうと推測されるからだ。


  これを読んだ21世紀を生きる高学歴のアラサー独身女性は、
  最初腹を立てた後、まあそうかもね、と妙に納得するような気がする。


  ※もちろん知性を生かしてやりたいことをやっているすばらしい女性はいくらでもいるとわかってます。
   でもみんながみんな立派な人ってわけじゃないものね。
   僕もダメ人間要素が多々あるので、上の文章にいやいやながら
   共感したりや納得してしまう女性も相当数存在すると個人的には思うのです。


・おっと脱線し過ぎた。ニースの話をするんだった。