平成のお笑いの原点は“チンピラの立ち話”だ!


2008年明けましておめでとうございます!


ってこれ固定読者のいないブログなので
誰に向かって言っているのかわからないんですけど、
まあ、一応ごあいさつということで・・・


あまりにも更新していなかったので、
今日は軽めのネタをUPします。


昨年末、もはや恒例となった
笑いの祭典「M−1グランプリ」が行われました。


なんとなく、キングコングが優勝してしまったら、
吉本興業の見えない力が働いているって勘ぐっちゃうなーと
思いながら観ていたところ、
敗者復活戦を勝ち抜いた、
ほぼ無名といっていい個人事務所所属の
サンドウィッチマン」が見事に優勝を
かっさらうという、大変素敵な結果に終わりました。


http://sandwichman.fc2web.com/keireki.html


※いや、キングコングも面白いと思うんですけどね。
 単純に笑いに対する好みの問題として、
 おっさんの証拠かもしれませんが、
 今高視聴率を取っている「はねるのトビラ」的な
 笑いがどうも面白いと思えないんですよね。
 やっぱりアイドルっぽさが抜けないというか、
 イケメンというのは、やはりお笑いとしては、
 損なのかもしれないなーという感じなんですよ。


※その点、ザブングルは健闘したなぁと思いました。
 加藤さんの変顔とネタがうまく組み合わされていて、
 たっぷり笑わせていただきました。
 今回M−1に出場したことで、ザブングルの仕事が
 増えてくれればいいのにな〜と願ってます。


で、本題に話を戻すと、
その優勝した「サンドウィッチマン」のネタというのが、
まさにチンピラの立ち話なんですよね。
最初は「路上アンケート」のネタで、
決勝は「宅配ピザ」のネタだったんですが、
?サンドウィッチマンというコンビ名
?2人の外見・風貌
?実際のネタの内容
どれをとってもチンピラの立ち話なんです。


なんで、そんなに「チンピラの立ち話」にこだわるのか
と言いますと、分かる人には分かるはずなんですが、
この「チンピラの立ち話」こそ、
松本人志の笑いの原点ともいうべき、
キーワードだからなんです。


かつて、とある漫才のトーナメントで
ダウンタウンの漫才を当時のお笑い界の大御所
ヤスキヨのやすしさん(やっさん)が観て、
「全然おもろくない。漫才になってない。
 こんなんただのチンピラの立ち話や」と
言い放ち、ダウンタウンをくさしたというエピソードがあります。


それを受けて、ダウンタウン松本人志は、
「チンピラの立ち話で結構。
 むしろその方が漫才より面白いのであれば、
 チンピラの立ち話の方がすばらしい」
という発言を残しています。


漫才という形式から逸脱した面白いフリートーク
今でもガキの使いで見ることができるダウンタウン
フリートークの原点は、このチンピラの立ち話から
始まったといっても過言ではないでしょう。


漫才ブームが終焉した後、
平成という時代の中で、
日本の新しいお笑い文化を率先して牽引してきた
ダウンタウン松本人志


その平成の笑いの原点ともいうべき
「チンピラの立ち話」を引っさげて
キラ星のように登場した「サンドウィッチマン


これは2008年のお笑い界が、
原点回帰していく前触れなのかもしれないなー
とちょっと思ったのでした。


というより、きっと願望に近いものでしょうね。
なんかゆるい笑い、アイドル的な笑いが蔓延している現状に対し、
一瞬でも、
職人的で、お客さんにもハイレベルさを求めつつ
お笑い道を極めようとするような、
すでにちょっと懐かしく感じられる、
緊張感のあるお笑いを楽しむという感覚を
もっともっと味わいたい。
そんな欲求がサンドウィッチマンのネタを見て
こみ上げてきたようです。


昔は、ダウンタウン松本人志の笑いが理解できるというのが、
一つのステイタスだった。そんな時代があった。
ちょっとセンチメンタルになったところで、
今回は終わります。また次回!!