SEXと男のプライド


(今回の連続)


もはや連続とかなんとか言ってられないぐらい間が空いてしまった。
この間いろいろなことがあった。


・車を買った
・ゴルフを始めた(ちょうど同じタイミングで副島隆彦がゴルフに言及。面白いものだ。)
 一方、仕事では7月末までの短期のプロジェクトが始まり、
 暇だった時期よりはだいぶ忙しくなってきた。
 (とはいっても土日が半分ぐらいあるので昔ほど忙しくはない)
読書もほどほどにしている。
村上龍共生虫 (講談社文庫)」思ったよりだいぶ面白かった。
村上春樹海辺のカフカ〈上〉海辺のカフカ〈下〉」結構好きなほう。
 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)」に世界観は近い気がした。 だから好きなのだろう。
特筆すべきは「池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)」の原作者、石田衣良の作品を結構読んだことか。
・「娼年 (集英社文庫)」最初に読んだ石田作品。結構楽しめた。
・「スローグッドバイ (集英社文庫)」わざと軽めに書いてるのだろうが、短編集としてはちょっと物足りない。
 逆に、浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」という短編集はすごくいいものだったのだと実感。
 短編集つながりで石原慎太郎太陽の季節 (新潮文庫)」の表題以外の読んでなかった短編を読んでみた。
 それほどぐっとはこなかったが・・・
・「エンジェル (集英社文庫)」まあまあ面白いかな。
・「うつくしい子ども (文春文庫)少年法がらみの例の事件がモチーフだが、よく出来た作品だと思う。
 最後の方は引き込まれた。
そして今読んでいるのは、山田悠介リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
同世代の作家であり人から薦められた作品。今のところまあまあオモロ。
まあなんだかんだで結構本は読んでるみたいだな、こうしてみると。


最近の関心ごとは
・「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」の公開が7/9(土)に迫っている
 実は、今までスター・ウォーズシリーズを一つも観たことがないので、これを機に
 まとめて観てみようかな、とちょっと思っている。
・半年ほど前に前の彼女と別れて以来、久しぶりに気になる女性が急浮上してきたこと
・今年の夏こそは丘サーファーを脱出して本物のサーファーになれるかどうか
7月一杯は、結構仕事が忙しそうなので、下の2つはどこまでやれるかなあ


(今回の連続 ここまで)


さて、ここから本題。テーマはずばり「SEXと男のプライド」である。
SEXについてよく言われるのが、
男はSEXに快楽を求め、女はSEXで愛情の確認を求める、というものである。
あながち間違ってない。いやむしろ基本的には正しいと言ったほうがいいかもしれない。
快楽を求める男は、より多くの快楽を追及し、結果いろいろな女性とSEXをしたがる。
一方で、愛情の確認をしたい女性の側は、一人の愛している男性とSEXしていれば満足だ。
まあ、生物学的にも男は数を撃たなきゃ子孫を残せない悲しい生き物であるのに対して、
女性は男が一人でもいれば(その男が種無しでない限り)子孫を残せるのである。
まあ、生物学的には・・・という説明は上手くないので蛇足なのだがそのまま残して進もう。


で、ここで私は「男のプライド」というものをあえて持ち出してみた。
まあつまり、男が一人の女性だけでは満足できない理由が快楽以外にもあるのではないか?
それが「男のプライド」である。という仮説である。平たく言えば。


まず、逆から考えてみよう。SEXに関する「女のプライド」とは何か?
それは、「あばずれ」ではない、ということなのではないだろうか?
つまり快楽を追求せず、決まった一人の男性としかSEXをしないこと。
そこにSEXに関する「女のプライド」が見えるはずである。
少なくとも多数派の女性に関してはそうであろう。
もちろん例外は存在する。いわゆる「ヤリマン」や「させ子」といわれるような、
数多くの男性と自ら積極的にSEXしようとする女性もいるし、
SEXを商売道具にしてお金を稼いでいる女性もいる。
しかしながら、彼女らは世間一般の男女からは基本的には蔑まれる対象である。
女性の多くは、私はそんな女じゃない、と線引きをするだろうし、
男性は男性で上手く利用して恩恵に授かろうという下心があったとしても、
基本的にはそういう女性とは本気でつきあったり結婚をしようとは思わないだろう。


しかしながら男性の側には妙な「男のプライド」というものが存在している気がしてならない。
今ではかなりSEXに関しては寛容になっている私ではあるが
(今は彼女がいなくてフリーの身なのでなおさらではある)
昔は、かなりピュアな時代があった。
どれぐらいピュアかというと「ゴクラク」というビデオショップが見えるくらいピュアだった
といえば分かる人には分かってもらえるはずだ(byビデオガール/電影少女 1 (集英社文庫(コミック版))
男はすぐに女の話になると「やった」か「やらないか」の話になってしまうのだ。
僕なんかは「やりゃーいーってもんでもねえだろ」という思いを内心結構抱いていたのだが、
まあ、そんなことを言ってしまうと場が冷えるのでやりすごしてきたのだ。
極論を言えば、男同士の会話では、「いい女とSEXできる男」=「すごい男」という
暗黙の方程式が成立しているのである。だからなるべく多く「いい女」とSEXすることが
ひとつの勲章になるのであり、まさに「男のプライド」に結びついていくのである。


この「いい女」というのがくせものである。
この場合の「いい女」とは、みんなが思う「いい女」なのである。
まあある種、ケインズ株式投資になぞらえた、「美人投票」的な「いい女」なのである。
だから男は女に比べて面食いが多いのである。
自分がいいと思った女が、果たしてみんながいいと思う「いい女」なのか?
と一瞬考えてしまうのだ。
一方で女の側には男のような妙なプライドはあまりない。
自分がいいと思った男と付き合いたいと思えば付き合えばいいのである。
そしてその人とだけSEXをしていれば「女のプライド」は保たれるのだから。


すごい美人な女性と正直ブサイクな男性のカップルは比較的よくある光景なのに、
すごく格好イイ男性とどうしようもないブスのカップルがあまり見られないのは、
まさにこの妙な「男のプライド」が作用しているからなのである。


ほんとは「処女」と「童貞」の話まで掘り下げたかったが、また今度にしよう。
いわゆる伊集院光などが提唱する「童貞力」(いわゆるD.T.)や、
そのアンチテーゼとして存在する北方謙三先生の「ソープ力」
(from試みの地平線の決まり文句「いいかお前はソープに行け!」)
など検討課題はたくさんあるのだが。ではまた気の向いたときに。アディオス!


それにしても一気にグレード下がったな、このブログ(w