?日本の右翼と左翼の正体 〜「図解」に挑戦〜


※「右翼」と「左翼」は国によって違うのだという原則がまずある。


※日本で「右翼」と「左翼」について考える時、「リベラル」という言葉の意味を無視できない。


※なぜならば日本語を母国語とする日本人として生まれ「リベラル」とは?と考えた時、
×日教組による徹底した戦後教育の結果「リベラル」=×「世の中を良くしようとする進歩的な考え方」となってしまい、
○本来の「リベラル」=○「自由主義」さらには△「(現代)リベラル」=△「アメリカ型隠れ社会主義」という
英語の文献上で使われる「リベラル」の本来の意味を理解できない問題が発生しているからである


※以上を踏まえて、「リベラル」の意味の変遷を踏まえながら、
 日本の「右翼」と「左翼」の正体を図解によって明らかにしようというのが今回の趣旨である


(日本の「右翼」と「左翼」の正体 〜図解〜)


「イギリスの右」トーリー党(Tory 保守党)=本物の保守=貴族達の党
「イギリスの左」イギリスのウィッグ党・ ホイッグ党(Whig 自由党
       ↓ =本物のリベラル(本物の古典的自由主義者=反福祉!)
       ↓ 「国王や教会が、私たちの生活に余計な干渉をしないでくれ」
       ↓      
       ↓こいつら(イギリスの左)がアメリカを作った。だからアメリカは「自由の国」
       ↓(※作った人たちがその国の保守=右になる)
        ↓      
       ↓→「アメリカの右」アメリカ共和党=保守
       ↓   (=本当のリベラル=古典リベラル=真の自由主義=反福祉!)
        →「アメリカの左」アメリカ民主党=リベラル?
                ↓ (=現代リベラル=アメリカ型隠れ社会主義
                ↓
                ↓こいつら(アメリカの左)が戦後の日本を作った。
                ↓だから日本は「アメリカ型隠れ社会主義の国」
                ↓
                ↓→「日本の右」自民党=保守
                ↓ (=現代リベラル=アメリカ型隠れ社会主義
                 →「日本の左」社会党=リベラル??
                  (=理想主義的急進リベラル
                   =反体制・反権力・反資本主義)
                  ⇒これは決して世界的なリベラル思想の本流ではない!!
                  ⇒世界からの認識は(日本人自身でさえ)
                   「旧ソビエトや中国に同調してきた
                    共産主義者がかなりソフトになっただけの人々」
                    と思われているが、本当は、
                    日本が本物の共産主義にかぶれないように
                    アメリカが安全装置として埋め込んだ自作自演の産物


(図解ここまで)


※「イギリスの左」が「アメリカの右」になるという逆転ねじれ現象が起きていることに注意!


※「アメリカの左」が「日本の右」になるという逆転ねじれ現象が起きていることに注意!


※さらには「日本の左」が「旧ソビエト」や「中国」の「共産主義」に呼応したものではなく、
 あくまで「アメリカの左」の急進勢力の思想(アニマルライツ派)を埋め込まれたものであることに注意!


※つまり本当の「リベラル」は「イギリスの左(かつての自由党)」と「アメリカの右(共和党)」だけ。
 「アメリカの左(民主党)」=「日本の右(自民党)」は、
 あくまで「現代リベラル(=アメリカ型隠れ社会主義)」であって本物の「リベラル」ではない。
 さらに、「日本の左(=アメリカに埋め込まれた理想主義的急進リベラル)」は
 本当の「リベラル」からはもっと遠い位置にある。


※でも、日本国内言論(大学での研究も含む)では、
 この「日本の左」=世界的な「リベラル」だと誤解しているから、
 海外の文献を読んでも「リベラル」という言葉がどうしても理解できない
 という弊害が長い間日本に生まれていた。


※蛇足だが、本物の「リベラル」の生みの親であった「かつてのイギリスの左(=自由党)」は
 1920年代を過ぎた頃から力を失い、現在は消滅している。
 その代わりに力を伸ばしたのが、「現在のイギリスの左(=労働党)」であり、
 これは実は「アメリカの左(=民主党)」が逆流して生まれた
 「現代リベラル(=アメリカ型隠れ社会主義)」の政党であるため、これもまた本当の「リベラル」ではない。


※だから今の現代政治において本当の「リベラル」が残っているのは、「アメリカの右(=共和党)」だけなのである。
 ところが、そのアメリカ共和党でさえ、「新保守主義(=ネオコン)」に乗っ取られてしまったのが
 21世紀初頭の政治的状況であった。アメリカ共和党に残っていた数少ない本物の「リベラル」の支持者たちは、
 新たに「リバータリアン」と自らを名乗ることにした。
 だからもっと言えば、アメリカ共和党の一部のリバータリアンと名乗る者たちだけが、
 現代政治における本当の「リベラル」思想の生き残りなのである。
 そして2010年11月、アメリカの中間選挙においてティーパーティー運動が起こり
 この本来の「アメリカの右(=共和党)=本当のリベラル=古典リベラル=自由主義=反福祉=リバータリアン」の人たち
 による草の根の「本来のリベラル=(古典的)自由主義」を政治に取り戻そう!という
 「アメリカの保守、原点回帰」運動が起こっているのが2010年11月現在のアメリカの政治状況である。


※こうした現象が、本来の「リベラル」という意味を現代社会においてより掴みにくくさせている原因なのだろう。


※「ティーパーティー」について詳しく知りたい人は下記参照


「1169」 【加筆あり】2010アメリ中間選挙ガイド 日本では誰も語らないティーパーティーのリバータリアン派 
             在ニューヨーク佐藤研一朗研究員筆 2010年11月3日


http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1445