「アンチからオルタナティブへ」が再びアクセス数増加の理由


5年ぐらい前にこんな記事を書いた
2005-03-05
「アンチ」から「オルタナティブ」へ−ライブドア堀江社長はどっち?
http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20050305


なんで今さらこんな古い記事へのアクセス数が増加しているのかと
不思議に思っていたら原因が判明した


⇒どうやら有名な脳科学茂木健一郎さんが
 同じ表題の記事を雑誌で発表したみたい


2010年10月9日号の週刊ポスト
脳のトリセツ/第61回:「アンチ」から「オルタナティヴ」へ
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG8/20101009/109/


もちろん偶然の一致だろうが、こっちが古くからあるせいなのか
googleで「アンチからオルタナティブへ」と検索すると
こっちが上位でヒットしてしまう。なんだか申し訳ない。。


茂木さんの意見が読みたかった人が間違ってここに来た時のために、
茂木健一郎さんの「アンチからオルタナティブへ」の内容を紹介している
サイトを勝手ながらご案内します。
↓↓茂木さんのアンチからオルタナティブへはこちら↓↓
http://blog.goo.ne.jp/songs16from96big_chair/e/44a0158b25b10f4373dcb31b6e4e5ec0
↓↓茂木さんのアンチからオルタナティブへはこちら↓↓
http://pandora-box.blog.so-net.ne.jp/2010-09-25


上の二つのサイトを読ませていただいて、間接的にだが、
結構、俺が思っていることは茂木さんと一緒だなあと思った。
要するに、学生運動に代表されるアンチの思想には限界があって
今の時代を生きる我々にはアンチに代わるオルタナティブな発想が大事だと。


茂木さんがビートルズオルタナティブなんだと言っているのに対し、
僕はホリエモン堀江貴文氏)や水野敬也氏(「夢をかなえるゾウ」の著者)に
そのオルタナティブの可能性を感じているんだと言っているだけで、
たぶん感じていることや伝えたいことは生意気かもしれないけど一緒。


そういう意味で、僕みたいな無名の人間が世界のすみっこで
「アンチからオルタナティブへ」なんだ!って叫んでも
見向きもされていなかった思想が、茂木さんという著名人が
偶然にも「アンチからオルタナティブへ」という同じ表題で
記事を発表してくれたことにより、世の中にちょっとでも
「アンチからオルタナティブへ」の思想が浸透するのであれば
喜ばしいことだなと思いました。


勝手ながらこの場を借りて茂木健一郎先生にお礼を言いたいと思います。


そして、ここまで読んでいただいた方のために、
以前私が書いた記事の要点を抜粋して、
私なりの【「アンチ」から「オルタナティブ」へ】論を
簡単に改めてご紹介させていただきたいと思います。
興味のある方は、続けてお読みください。


(自分の過去の記事から引用開始 2005-03-05
「アンチ」から「オルタナティブ」へ−ライブドア堀江社長はどっち?
 http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20050305


「アンチ」の精神とは何か?


アンチ巨人」といえば、「巨人」が嫌いで
「巨人」以外のチームを応援することだ。


これを掘り下げれば、「アンチ」の精神とは、
世の中で「強い」とか「正しい」とかいわれ、認められている
モノやコトに対する「反逆」の精神であり、「反骨精神」である。


また私が意味するところの「アンチ」の精神とは、
団塊の世代が「日米安保」に反対して学生運動をしていた時の精神でもある。


(中略)


かつての私は、学生運動そのものの是非はともかくとして、その熱気や
熱さのようなものは、すばらしいよなー、俺らに欠けているものだよなー、
となんとなく憧れのような気持ちを抱いていた。


しかし、同時に「アンチ」という精神が「団塊の世代」の限界であり、
我々の世代が熱くなるならば「オルタナティブ」な精神でやらなくちゃ
いかんよなーとも思っているのである。


なぜならば「アンチ」の精神というのは実は強者に甘えているだけの
「だだっ子」の精神に過ぎないと思うからである。
その強者の打倒や変革を目指す精神でありながら、その先のビジョンを持たず、
ただ単に強きをくじくという行為そのものが目的化しているので、
その強者が弱くなるとその行為の存続が危ぶまれるために
逆に困ってしまったりするのだ。


(中略)


また、そもそも「アンチ」の精神には、その「アンチ」の対象となっている
モノやコト、例えば、「巨人」なり、「日米安保」なりが、
一方で大多数の人が「良し」として「認めている」のだという現実を
考慮できていないという致命的な欠陥があると今となっては思うのである。


そうはいっても世の中には「これはおかしい」と思うのに、
「それはそういうものだよ」とされているようなことはたくさんある。
そんなふうにかんじたものに対しては、しらけるのでもなく、
一歩引いて冷めた態度をとるよりも、熱くなって
自分が変えるぐらいの気持ちでいたほうがいいに決まっている。


でも大事なのは「どう変えたいか」「どう変えたらいいのか」という
それに変わる選択肢まで考えつつ行動することである。
それが「オルタナティブ」な精神だと私は思う。


また、全部を否定するのではなく、現状のいいところは
いいところとして認めていき、変えたほうがいいところだけ
変えていこうとするのが「オルタナティブ」な精神である。


現在それが流通していたり、人気があったり、多くの人に
なんだかんだいって認められているのにはそれなりの「良さ」があり、
「理由」があるからである。その現実を決して無視してはいけない。


「巨人」には「巨人」が多くの人に支持されているだけの「良さ」があり、
「理由」がある。(注2005年はまだ今よりもプロ野球人気があったようだ)
日米安保」もそうだ。


でもその現実を認めながらも、おかしいと思う部分は
やはり自分で変えていくぐらいの「熱さ」は持っていていいと思う。
21世紀は、僕ら一人一人の手で作り上げていく、我々の世紀なのだから。
そのカギとなるのが「オルタナティブ」の精神だと思う。


(中略)


最近(2005年3月当時)「ライブドア」の「堀江貴文社長(ほりえもん)」が「ニッポン放送」の株を大量に取得して「フジテレビ」を自分の影響下に置こうとして各所に波紋を呼んでいる。堀江さんは間違いなく熱い人であり、その点では、私はおおいに彼をリスペクトしている。


だが、彼がやろうとしていることは、ただの「アンチ」なのか、それとも「オルタナティブ」足りうる行為なのか?


今後の動向は、堀江さんを熱くさせているのが「オルタナティブ」な精神に基づいているのかどうかによって決まると私は思うのである。


(引用ここまで)


と改めて読み返して感じるのは、
今(2010年現在)の民主党政権というやつは、
完全に「アンチ」体質のまま自民党から政権を奪ってしまったから、
うまくいくわけないんだよなーと改めて思ってしまった。


本当に日本の政治が変わるためには、「アンチ」ではなく
建設的な「オルタナティブ」=「確固たる別の選択肢」を
持った政権が誕生する必要があると思うのである。


オルタナティブな選択肢を持った新たな政権、
残念ながらそれは、今の民主党ではなかった。
もし小沢一郎が政権の中心に居座り続けている民主党だったら
もしかしたらオルタナティブな政権になっていたかもしれない。


どうしようもない感じの千石官房長官
学生運動(=まさに「アンチ」思想のかたまり)の経験者だったというのが、
今の民主党政権の限界を限りなく指し示しているような気がしてならない。

再考!結局ホリエモン(堀江貴文氏)はオルタナティブな存在なのか?


「アンチからオルタナティブへ」と言えば、
 やはり気になるのは、ホリエモンこと堀江貴文氏の動向


過去に書いたホリエモンに関する記事はこの2つ


↓↓比較的好意的に書いた記事がこちら↓↓
2005-03-05 「アンチ」から「オルタナティブ」へ
ライブドア堀江社長はどっち?
http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20050305


↓↓ちょっと厳しめな分析をしたのがこちら↓↓
ホリエモンファンの人は読まない方がいいです)
2006-01-27 「お金」と「有名」について 
ホリエモンライブドア堀江貴文社長)逮捕から考える
http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20060127/1138304861


最後に記事を書いてから約5年。
ホリエモンに対する見方を改める時期が来ているのかもしれない。
今のホリエモンはどんな存在になっているのか?


とりあえず、twitterホリエモンをフォローしてみた。
すると、「君がオヤジになる前に」

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に


という本の評判が少なくともtwitter上ではすこぶる良かった。
ということで、この本を読んで、ホリエモンオルタナティブ足りうる
存在にまで脱皮したのかどうかを検討してみることにした。
まだ途中経過だが、メモ的に記しておく。
(以下、「君がオヤジになる前に」を読んで、その感想)


 ⇒「君がオヤジになる前に」をiPadで購入。今読んでる途中だが、


 ⇒ホリエモンが言いたいことを一言で言えば
  「思考停止をするな!」ってことだろう。


 ⇒ホリエモンオルタナティブな存在としての本領が
  ここにきて発揮されようとしているのを感じる。
  メルマガ購読者1万人突破とかね。


 ⇒で、僕が気づいたことは、僕よりももっと年下の世代にとって
  ホリエモンは、僕にとっての村上龍的な存在になるのだろうなと感じた。


 ⇒僕が村上龍から学んだことは、あえて一言でいうならば、
 「人間はサバイバルしなければ生きてはいけない。サバイバルしろ!」
  ということで、今でも究極的にはこの原則に従って生きていると言っても
  過言ではない。


 ⇒そして今の若い人たちは、ホリエモンから「思考停止をするな!」っていう
  メッセージを受け取り、その原則を貫く人間の中から、
  ブレイクスルーして今後活躍してゆく若者が育っていくのだろう。


 ⇒ホリエモンと(若き日の)村上龍の共通点は、その思想ベースが
  「快楽主義者」の上にたった「システムの反逆児」であるという点


 ⇒この共通点を見いだせたことがなんとなく嬉しい


 ⇒なぜならこの共通点により僕自身ももっと若い世代とともにオルタナティブ
  追求していけると自信が深まったからである。


 ⇒あと、蛇足ながらやってみたいのは、僕がオルタナティブな存在だと
  (勝手に)思っているホリエモン水野敬也氏の比較


 ⇒ホリエモンの「君がオヤジになる前に」を読み終わったら、
  水野敬也氏のベストセラー「夢を叶えるゾウ」と比較して、
  今後のオルタナティブの方向性について何らかの仮説を発表したい

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ


いないと思うけど、水野敬也って誰やねん?って思った人のために
念のため、過去の記事を引用しておきます。ご参照あれ!


(過去に水野敬也氏に言及した部分を備忘録的に引用開始 
 2005年7月4日の記事より
 http://d.hatena.ne.jp/kj-create/20050704


この出版不況下で10万部を超すベストセラー「ウケる技術」

ウケる技術

ウケる技術

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)


あの堀江貴文ほりえもん)に帯文で
「今年、一番買収したい本」と言わしめている「バッドラック」

バッドラック

バッドラック


この2冊の作者「水野敬也」氏に実は大注目してます。


僕は一応やりたいことを仕事にしてはいますが、
サラリーマンであることに変わりはないわけです。


その点この水野敬也氏にはものすごい「オルタナティブ」性を感じるのです。


詳しくは「ウケる日記http://www.mizunokeiya.com/」の
プロジェクトというところ参照です。


オルタナティブ」性という点で言えば、
僕にとっては、ほりえもん以上の存在です。


同じ大学の先輩にあたるというのも勝手に親近感を抱かせますし。。


このテーマでもまとまったものを近いうちに書きたいと思ってます。


(引用ここまで)


この記事を僕が書いた2年後に水野敬也氏は、
「夢をかなえるゾウ」で一気にプチメジャーな存在になったのです。
まさにオルタナティブな存在にグッと近づいたわけです。
すごいよなあ…本当に。俺も頑張らないと、なんて思ってみる。


取り急ぎ今日はここまで。